林檎飴

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欲しい欲しい、あれが欲しい。
尽きない富に、誇れる名声、知能、権力、才能それから。
くれるのならば何だってしましょう。
神様、神様どうかおねがい。
あぁ、神様あなたはひどい。
こんなに私が願っているのに、叶えてくれたことなど
ひとつも、たったのひとつもありはしない。
生きとし生ける全てのものに、平等なのではなかったか。
それとも私は屍か。動く、冷たい死体であるのか。
犯した罪の一つや二つ、生きるためには仕方のないこと。
周りのものが私を見る。そんな目で、見ないでくれ。
そんな冷たい視線など、私は一度も望んでないだろ。
お願い、見ないで、いいや、見てくれ。
どうか私を捨て置かないで。無視しないで。心に置いて。
あぁ、主よ、神よ、神様。
あんな願い、やっぱり良いから、
あなたが私の全てであって、ずっとお慕い続けるから
でも、どうか、私に慈悲をくださるなら、
どうか、どうかどうか、どうかどうかどうか、どうか、
ひとつ
愛を。

7/21/2022, 1:20:08 PM