七紫

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19テーマ【イルミネーション】



『あのっ、!』
「どうしたの?」
『クリスマスの日っ、!一緒に、、イルミネーション、見に行きませんか、?』
「いいよ?」

 今日、好きな先輩とのクリスマスデートが決まった。いや、デートではないのかもしれないけどっ、……嬉しいなぁ〜。



―当日


『すみません、待たせちゃいましたか、?』
「ううん、大丈夫。今来たところ。」
「さ、見に行くよ!」

 そう言ってはしゃぐ先輩は、とても愛くるしかった。
 おそろいのキーホルダー買ったり、カップルでもないのにペアルック着ようと聞いてくれたり、結局それは断ったんだけど、。

『もう消灯時間になりそうなので、そろそろ行きませんかっ、?』
「うんっ、行こっ?」



「わぁ〜、キレ〜!」
『………先輩、』
「ん?なぁに〜?」
『来年、ここにまた一緒に来ませんか?』
「それは…どう受け取ればいいのかな?」
『先輩の思う方でお願いします。』
「いいよっ」
「また来よ?」
『ほんとですかっ、!?』
「その時は、ちゅー、しようね?」
『…はいっ!』



―1年後


『来れましたね、またここに。』
「そうだね、また来れたね。」
『先輩、僕とっ、結婚してください、!!』
「え、急だね?」
『いや、今言わないといつ言えばいいのか分からないので…』
「それもそうだね、」
『返事は今じゃなくて』
「なら返事は、はいっ!だね」
『えっ…』
「あれ、ダメだった?」
『いや、まだ付き合って1年なのに、了承してくれたのが嬉しくてっ、!』
「唇貸して?」
『えっ、ちょ』

 僕達は、唇を交わした。少女漫画みたいに、点灯の時間にクリスマスツリーの前で。ファーストキスは少し深い蜜の味がした。先輩の唇は、柔らかかった。


 帰りに本命の道路のイルミネーションを見て、先輩を家に送り届けた。

「もう1回、唇貸して?」

 そう言われたので何も言わずに僕からした。

「それじゃあね、おやすみ。」
『おやすみなさい、良い夢を。』

 そう最後に言葉を交わし、帰路に着く。

『先輩の唇、相変わらず柔らかかったな…//』

12/14/2022, 12:29:05 PM