いつも君は僕の隣に居た。足を震わせながらも、一歩一歩前へ歩く君を見守るのが好きだ。ひたむきに努力を重ねていく君。気付いたら僕なんかよりも、前へ前へと歩いているのに気がつく。そんな僕に気付いた君は振り向いて言うのだ。「ほら、早くおいでよ!」そう無邪気な笑顔を見て嬉しいはずなのに、何故か心は冷静だ。あぁ、これが寂しさかと痛感する。そんな寂しさを誤魔化すように、僕もまた笑みを返すのだ。
12/19/2024, 10:20:18 PM