NoName

Open App

新年だあけましておめでとうだとは言うももの、いまいちその雰囲気を感じられない。2022年の11時59分が2023年の0時00分に変わるころ、俺はネットでPCパーツでも探していた。もちろん年越しというものを全く意識してなかったというわけでは無いのだが、その瞬間というのはデジタル時計の2022という数字が2023に変わった、あるいは12/31という数字が1/1に変わっただけという味気無さすぎるものだ。テレビもつけてなければ、ネットで誰かと喋ってるわけでもないから、あけましておめでとうの声も聞こえてきやしない。ただ、その時間くらいから遠くの神社の鐘がこれみよがしにゴンゴンゴンゴン鳴く。それで少しばかり年越しを感じられるとともに、こんな遠くでも聞こえるもんなんだなと感心する。改めて思うことは、クリスマスやハロウィンにしろ、特別な日というのは大勢の人間が特別だと思うから成り立ってるんだなと。俺が特別な日じゃないと思ってるから、どうりで年越しの風を感じないわけだ。

1/1/2023, 6:24:48 PM