骨までじっくり愛を塗りつけて、ほろほろと細胞から崩れていくまで
小部屋の隅で丸まってゆっくりと腐る身体に、たぶん君は見惚れている
そんな君をけらけらと頭だけで滑稽に嗤う、惨めで愛おしいなんだか馬鹿らしい
ぱちんと弾けた脳みそが疼く、通り雨の匂いを懐かしむように
ぐるぐると渦巻いていつしか居場所をなくしてかちかちに固まった感情を巡って
湧き上がった高揚、忘れもしなかったあの日
鮮やかな喧騒を潜り抜けたぼろぼろの顔を見合わせて笑ったあの日
蒸し暑い雨上がりの夜、真っ暗なのにへんに眼が冴えていたのさ
8/18/2022, 3:45:26 PM