薄荷

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月が持つイメージは多すぎる。
満ちて欠ける様が不老不死を思われて物語に書かれたり、あまりの美しさに人を狂わせたり、夜空で一際輝く衛星に私たちはずっと夢を見ている。

最近、夢のほうが優しいなと思う。行動を起こして反応としていろいろ帰ってきて、望ましいものも望ましくないものも受け取ってみて。誰とも話さないひとりきりの夜でやっと息がつけることが増えた。疲れるのがあんまりにも早いんだけど今まで都合のいい娯楽と妄想があればと強がっていた自分にはいい感じに現実を知ることが出来ているのだと勝手に思っている。
幼い時から現実は痛いから、今でも痛くて安心しているのかもしれない。変革の時、痛くて痛くてたまらないけど、ひとりでお酒を飲みながら月を見上げてきっと上手くいくんだっていう夢のような願いをかけておこうか。

5/26/2024, 11:16:15 PM