暇つぶしに流行の、転生もののライトノベルをスマホで途中まで読み進み、飲物が無くなったので、1度スマホを閉じてコンビニに向かう途中だった。
「何でもかんでも転生転生、転生したからってあんなうまくいくもんかね?よっぽど特殊能力がないと俺には無理ゲーだな。」
俺がそう言ってすぐだった。
さっきまで読んでいたライトノベルと同じように、猛スピードのトラックに轢かれた。
そして、気がついたら見たことの無い建物の天井を見ていた。俺は籠の中に寝かされていた。
「あうー」
言葉が出ない?
俺の声に何かが反応したようだ。
きれいな女の人と頭に角の生えたいかにも魔王っぽい奴が俺をのぞき込んで言った。
「可愛い坊や。」
マジか?!
手足もバタバタさせるのが精一杯だ。
それでハッとした。このシーン知っている。
俺はさっきまでライトノベルで魔王の子が産まれるところまで読んでいた。まさかとは思うが、その魔王の子に転生したんじゃないか?いやいやナイナイ。
こんなのくだらない悪い夢だ。きっとそうだ。目覚めたらもとの俺だ。俺は目を閉じ眠りに落ちた。
お題「ここではないどこか」
6/28/2024, 3:52:09 AM