「上手くいく人の考え方」みたいな本を見かける度に、「やっぱりみんな上手くいきたいんだ」と思う。
この願望は過程より結果が大事で、なによりはやくそれを得たい表れのようにみえるがその実、逆なのではないか。
終わりよければすべてよし、ではないのだ。最初のスタートダッシュから、その走り方、着地まですべての過程で痛い目にあいたくない。過程までもが大事なのだ。
上手くいかなくたっていい、結果ばかりの人になるな、途中の道で得たものに目を向けろ。
わかっている。この考え方はいつか得るかもしれない結果にとっても、心身の健康のためにも大事なことは。
しかし、上手くいかないことを酷く気にしてしまう私はやはり、それは一度でも上手くいけたから気づけたことなのではないかと自分で自分を疑ってしまう。
我々上手くいきたい、いや、上手くいかないことが怖い民たちは、最初からなんやかんやうまくいってる人がやっぱり恐ろしいほど羨ましくて仕方ない!!!
我々が持つものなんて、要領が良い彼ら貴方達なら同じことを当たり前に効率よく、スピード良く、ポジティブな形で身につけるに違いないや。
自分だって、出来なくはなくても任されると心配になる。
上手くいかない自分にかかった呪いの解き方ってやつだ。
我々はこれに何年もの月日を費やすし、なんなら雁字搦めの解けない呪いに諦めて、いっそ抱えたままなんとか進み続けることを選んで、痛みを軽くしようとしながら歩いていることもあるんだ。
【上手くいかなくたっていい】
8/9/2024, 4:44:27 PM