きまぐれ

Open App

2024 8月4日

土砂降りの雨だ。こんな日は普段だったら家にいる。けど、今その中を走っている。君に会うために。

病室はいつもどうりだった、君がベッドに沈んでること以外は。病院から連絡があった。どうも急に病状が悪くなり、今は意識がないらしい。いつ意識がもどるかもわからないらしい。
ベッドに沈む君の頬に触れた。特に意味はない、というか無意識にだ。君がいなければここは空虚な空間だ。

もう、終わりの時間が近づいてきていた。
最後に君に伝えた、
「ずっと待ってるから、だって君は僕に光をくれたから。」
もちろん君は何も言わないし、こちらも見なかった。僕は病室を去った。

光になってみせる、君の目が覚めるまでに。

8/4/2024, 9:41:39 AM