月が綺麗だ。ゆらゆらゆれる、水面を見つめる。漂う潮の香りが鼻腔をくすぐり生ぬるい風が、僕の前髪をかきあげる。吸い込まれそうな黒に光が差し込む。跳ね返る光。とびはねる魚。と同時に、輝くしぶき。「君はいつまでそこにいてくれる?」浜辺に横たわる、彼女の長い髪をそっと撫でる。「飽きるまで、ずっと」月の輝く夜に、残酷で美しい約束をした。
3/7/2026, 11:08:01 AM