ksi
全てに見捨てられた
少女は
ひとりぼっちで泣いてました。
僕の幼馴染みです。
誰よりも強がりで
泣くことを嫌う
僕を助けてくれたヒーローです。
普通は立場が逆で気持ち悪いと言う
けれど、少女だけは味方でした。
うれしかったよ、
裏表のない
素敵な少女に僕は惚れてました
けれど、そんな性格の少女は
もててました。
当然です。
だって、僕のヒーローだからー
誰よりも強がりな少女に
いいえ、貴女に惚れました。
ねぇ、僕のものになってください
なんて、言えるはずもない
僕の言葉です。
ほっといてください。
その言葉を残して僕は
少女の目の前から消えました。
それが、よいと思ったから。
帰ってきたら
貴女は泣いてました。
なぜ泣いてるの?
いわない。
…ごめんね。目の前から消えて。
でも、それがよいと思ったんだ。
それが、君にとって一番だと。
それから、しばらくして
少女はこの世からきえました
ひとりで決めて
君はあの世に行きました
僕のせいかな?
ごめんね。君の力になれなくて…
僕のヒーローは
女の子でした。
やっぱり、僕が守るべきでした。
その場から逃げず。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい…。
11/24/2021, 5:06:26 AM