きらめき
四季折々の煌めきに私はまだ知らない、頬を通る絹のようなそよ風さえ私からしたら、気持ちが悪くてしょうがない。
感覚だけで過ごした世界は色の煌めきなんぞ無く、ただ音が無数に存在するだけだった。
変わらない日常、目の具合を良くしようとメイドが取り寄せた鮫の肝臓を蒸した藥も私には何も与えては呉はしなかった、虚しいだけだった、煌めきなんぞ分からないけれども、この虚しさを私の煌めきにする。
型なんぞに浜らず心の虚しをよそに今日も私の人生一千を創り、煌めきを作っていく。
9/4/2024, 11:04:58 AM