子供の頃 辛い事があると
神様へと手紙を書いた
"お母さんの病気が治ります様に"
"お母さんが、退院して帰ってきます様に"
"お父さんと お母さんと
また3人で遊園地に行きたいです"
何回も何枚も手紙を書いた
ただ、その手紙はどこへ出していいか
わからず 宝箱にしていたお菓子の空き缶へとためていた
もちろん、神様から返事はないし
願いは、叶うものもあれば
叶わないものもあった
お母さんの病気を治してほしいと書いた事は 神様へと伝わらなかったのか
母はかえらぬ人となり
それをきっかけに 私は神様への手紙を書かなくなった…
それから数年が経ち
部屋の片付けをしてた私は
見つけてしまった
宝箱の中の沢山の神様への手紙の中に
一枚だけ、母から私への手紙を
『 みぃちゃんへ
元気ですか?
この手紙を読む頃 私は
あなたのそばにいるかしら?
本当はあなたの成長をもっと見守っていたかったけれど…
ずっと 見守っていているからね
心から 愛してる
お母さんより』
お母さん…
もっと 一緒に居たかった
もっと 一緒に生きたかったよ…
今まで、神様からの返事はなかったけれど 神様は 代わりに母からの手紙を
私にくれた
そして 久しぶりに神様へと手紙を書く
神様
お母さんからの手紙をありがとう
今、幸せです と伝えてください
#神様へ
4/14/2023, 12:30:04 PM