汚水 藻野

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「絶対に帰ってくるから」
そう告げたのが最後だった。

私は待った。
苦手な雨も、強い風でも、震える雪でも、私はあの人の言ったことを信じて待った。
絶対、帰って来てくれる、と。

あれから何年経ったか。来る日も来る日もあの人はやってこない。
忘れられたかな。いや、あの人はそんな人じゃない。私が一番分かってる。
忙しいんだろう。きっと。

私に会う時間がないくらい忙しいんだ。
ふと目の前が真っ暗になった。

「きみ、迷子?」

「帰ってくるから」なんて嘘をつけば、"私たち"はきっと、死ぬまであなたを待ち続けるでしょう。

そういう風に作られてるんだ。どの生き物だって同じだろ。

待ち続けたいんだから。

_2024.2.13.「待ってて」

たけしの名言引用。pkmn。
この話はpkmn側主人公になってます。
お好きなpkmnを当てはめましょう。
ついでに口調も変えちゃえ。

2/13/2024, 2:36:30 PM