ぺんぎん

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そうっとまばゆい月あかりのもとで、いまあらためて気づく。きみの顔にはてんてんてんといくつかそばかすがあり、なめらかな肌にまじる星のようなこそばゆいかがやきがこれまでもこれからもだいすきだ、と。ささやかなひかりのちらばるきみの鼻に、すこし時間をおき、つめたいぼくのくちびるを合わせるとき、たしかにふたりはふたりのままであるのに、たがいの体の輪郭を忘れてしまうほどに、ぼくらはひとつになっている。

9/29/2023, 3:40:25 PM