時雨

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私には幼稚園時代からの幼なじみがいた。
その幼なじみとは小中高とずっと一緒の学校に通っていた。
彼女はすごく幸せそうな笑顔で私の話をいつも聞いてくれていた。
だが、その幼なじみがある日、自ら命を絶った。
彼女は自分の部屋で、ぷらぷらと首を吊っていたらしい。
そのそばには1枚の紙があって、その紙には「私は何も悪くない」とびっしり書いてあった。
彼女はいつも笑顔で元気だったのでこんなにも精神が追い込まれているとは誰も思っていなかったのだ。
彼女がこの世からいなくなった2週間後にひとつ発覚したことがあった。
彼女はいじめられていた。
理由は気に入らないから。
この理由を聞いた瞬間いじめっ子の主犯に殴りかかりそうになった。
気に入らないからってだけで人の命を奪う必要があるのか、
気に入らないからってだけでなぜ大切な人を奪われなければいけないのか、謎で謎で仕方がなかった。
私の大切な人を返して欲しかった。
だけど、私がいくら願っても彼女は帰ってこない。
どれだけあいつらを憎んでも、彼女は帰ってこない。
せめて心の中だけは彼女と一緒に笑い合おうと、今までの思い出を毎日思い出している。

過ぎた日を想う

10/6/2022, 1:37:06 PM