#19 曇った灰色の雲が広がっていた。
暗がりの中で生きている。
なのに、必死に明るさをたもって、好かれる人を演じていた。
無理に強がって、「さすが」や「安心する」そんな言葉が似合うようになった。別にそれが良かったのに、嫌じゃないのに、とても苦しくなった。
そのうち、体はさらにボロボロになっていった。
あの日、告げられたこと。
日が経つうちに、発作が激しいなっていく。
それはもう、頻繁に。
誰にも迷惑をかけないように。
暗闇の中でもがきながら、人には笑っている。
___暗がりの中で
10/28/2022, 11:04:30 AM