海月

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#15【友だちの思い出】


小学2年生の時に出会ってから
今も仲良くしている友達がいる。

割とあっさりとした関係で
気がついたら、なんかいる。
そんな感じ。

中学生になったら
美術部に入ると思っていた彼女は
なぜか私と同じ吹奏楽部にいたし
推薦が決まっていた私に
「高校、離ればなれになっちゃうねー」と
話していたのに
入学式には一緒に参加した。

ある日の事。

「明日、遊びにいこう!◯時に迎えに来てね」

そう連絡をもらって家に向かうと
玄関に出てきたお父さんが教えてくれた。
「え?約束してたの?まだ寝てるよ?!」

マダ、ネテルヨ。

ちょっと何言ってるのかわかんないっす状態で
目をぱちくりさせる私。

「取り敢えず上がって!朝ごはん食べた?」
「フルーツ食べる?ジュースもあるよ!」
「ホントごめんねぇ!すぐに準備させるからね!」

あまりのお父さんの慌てっぷりに
怒る気も失せた。

妹ちゃんとテレビを観ながら待っていると
ご本人登場。
私は彼女の第一声を忘れてあげない。



「ごめーん…起きたら今だった。」

7/6/2023, 11:03:25 AM