ホールケーキ

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「心配事の94%は起こらないらしいよ、何をそんなにそわそわしてんだか」
「……あたしさ、奇跡を信じちゃうんだよね。電車が遅れてて丁度乗れたとか、傘忘れたけど雨が降らなかったとか、そういう小さな幸運、それが起きることを信じてる。自認、晴れ女だしね。だから、確率は私にとって関係ないんだ。」
由佳子には、こいつが何を言ってるのかわからなかった。文系の奴らは本当にどうでもいいことを考える。祈ったところで確率が覆されるわけじゃない。
「運命は決まっちゃってると思う?」
「まぁね、そうじゃない?」
「それは大人だね、つまらないな〜」
由佳子はムッとした。こんなことに時間を割いてる方がつまらないんだ。その時間であたしらなら世の為になる世紀の大発見を見つけてみせる、みせるのに。チカの目があたしを見ているようで、どこか遠くを見据えている気がして、何も言えなくなった。

4/14/2026, 10:24:52 PM