波風が立たない静寂な海。
潮の香りと眩し過ぎる日差し。
何故か懐かしいと感じてしまった。
気配を感じる振り返ると私のおじいさんがいた。
にっこりと笑っていた。私とおじいさんは砂に文字を書いた
おじいさんはlove、私はhelpと書いた。
何故helpと書いたんだろう。わからない
ここは、昔家の近くにあった海。
穏やかな海眩しい日差し、絶好の海日和。
泳いでいたが段々浜辺から遠のいているように感じる戻ろうとするが戻れない。私はあの日溺れた。
おじいさんはそれに気づいて助けに来てくれたのだ。
だがおじいさんは体が弱く無理をしてきたらしい。
途中で力尽きて死ぬのを察したのだろうか。
「ここから真っ直ぐ泳いで行けば浜辺に戻る
私は泳ぐのが遅いお前は早いだろ?
だから早く行け、遅くなるからこっちを振り向くなよ。
後で合流しよう愛してる」と
それから私は必死に泳いだ、おじいさんは来ると信じてだがこの言葉が最後の言葉となった。
そして今日おじいさんの命日、私は薬を飲んで死のうとしたのだ。
そして目が覚めるとそこは、
7/11/2023, 5:16:47 AM