たけやん

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こんな僕に話しかけてくれる人がいた。こんな愛想が悪く、リアクションが薄い僕に。

毎日毎日、僕に話しかけてくれるから、次第に彼女が好きになった。君のことで頭がいっぱいになった。こんな毎日がずっと続けばいいのにと思った。

でも、思春期の僕は君が好きであることを悟られたくなかったから、愛想を悪くし続けてしまった。彼女は次第に話しかけてこなくなった。今となっては当然のことだと思えるが、当時はとにかくショックだった。

なんであの時もっと愛想良く振る舞えなかったのだろう。なんでもっと笑顔で反応できなかったのだろう。そんな後悔ばかりが残った。

今でも、道で偶然出会って、話しかけてくれないかと思ってしまっている自分がいる。そんなこと起こるはずないのに。

でも、もしそんなことが起こったら、今度は笑顔で話したいし、昔、無愛想な態度をとっていたことを謝りたい。この願望だけが、いまだに残り続けている。

5/7/2024, 10:54:07 PM