さっちゃん

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【後で書きます…!】
2025/6/21 「君の背中を追って」

公認会計士の友達(以下、H君とします)へ

これが今生の別れでは無いかもしれないけど、一旦区切りということで手紙を書きます。

まず、約7年間ありがとう。
同じ中学・高校だったけど、コースが違ったので一度も同じクラスになることが無かったよね。
H君と初めてちゃんと喋ったのは高校2年生の頃でした。
英語の演習授業が習熟度別クラスで、たまたま同じクラスで隣の席になりました。
普段はクラスに馴染めずに一人ぼっちで過ごすことを余儀なくされ、話しかけるとその場の空気が凍ることが多かった。
でも、H君は他の人と分け隔てなく接してくれた。
今思えば、ここで隣の席になっていなければ今の私は無かったんじゃないかな。

高校2年生の3学期くらいから3年生にかけて、同じクラスの友達(以下、Rちゃん)と H君と同じクラスで私と同じ部活だった友達(以下、Cちゃん)から虐められた。
きっかけは、Cちゃんと私の好きな人(K君)が被ったことによる三角関係。
Rちゃんは全面的にCちゃんを支持して、2対1のいじめはどんどんエスカレートしていきました。
3人の共通の友達のYちゃんが板挟みになり、ドアスラムされました。
メンタルはボロボロになって生きている心地がしなかったのを覚えています。

大学受験に向けて勉強のギアを上げないといけないのに、
・耳からの情報はほとんど頭に入らなくなり、授業についていけなくなる
・問題文を一行読んで次の行に進むと一行目に書かれていたことを忘れる
・常にふらふらしていて、授業中は身体を支えられず突っ伏すし、下を向けば自動的に頭がシャットダウンして寝てしまう
という始末。
自分に余裕が無く一歩引いて冷静に考える力も無くなった私は、K君にこのしんどさをLINEで逐一伝えてしまっていました。
案の定、K君との縁も切れてしまいました。

勉強に全く身が入らないことに対して、学校にも塾にも親にも「怠けている」と判断されるように。
・学校 言い訳せずにまずは勉強しなさい
・塾 センター模試で英語の点数が20点上がったから報告したら「まだこんな点数しか取れないの?全然ダメだね」
・親 「◯時間以内に◯問解きなさい」できなかったらサボっていたと判断され、殴られるor蹴られる
当時は見えている世界が狭かったから、これら3つが潰れると全て終わると思い込んでいました。
いつも心ここにあらずだった。

前置きが長くなってごめんなさい。
授業にはついていけなくなるしそもそも内容が頭に入らないことに、かなり危機感がありました。
そこで、以前Cちゃんが、H君は頭が良くて高校1年生からずっとコース内の成績1位だと言っていたことを思い出しました。
高校3年生の10月。勇気を出して、H君に直接勉強を教えてほしいと直談判。
H君は指定校推薦でほとんど決まっていたこともあり無事OKしてくれて、受験が終わるまで1週間に1回勉強を教えてもらえることになりました。

私にとってかけがえのない時間でした。
これまでは「分かって当たり前」と怒られるから質問できなかったようなことでも、嫌な顔一つせず答えてくれた。
理解のペースが遅くても、ペースを合わせて一つずつできるようにさせてくれた。
勉強だけじゃない。
週1回関わることで、完全に人間不信になっていた私の心を少しだけでも溶かしてくれた。
これは後から知ったことですが、
H君はCちゃん視点でいじめのストーリーを聞いていたので、最初は私が悪者と思っていたらしい。
でも私の話もちゃんと聞いてくれて、実は違うかったんだねと。
人を噂や外面だけで判断しない。
ちゃんと相手を見ることができる人なんだ!と思うことができました。

無事、大学受験合格。
良かったけど、このままH君と会えなくなるのか。
当時は他に頼れると思える人がいなかったから、思い返すと当時はH君に依存してしまっていたんだと思います。
これからも3ヶ月に1回くらい、遊びに行ったり相談に乗ったりしてほしいと伝えました。
それから今日まで、だいたい3ヶ月に1回ペースで会って、ご飯、ショッピング、ドライブなどに付き合ってくれました。

時には思いっきり楽しみ、時には相談に乗ってくれて。
約7年間、本当にありがとう。
3ヶ月間外の世界で頑張って、H君と会う日がやってくる。
遊んだ後は「次の3ヶ月も頑張ろう!」って思える。
関わるうちに、外の世界でも徐々に上手くやっていけるようになりました。
少ないけど友達もできたし、少しは相談できるなと思える人にも出会えるようになりました。

で、今日で終わりを迎えることに。
「彼女ができたから、彼女を不安にさせないためにもこれからは会えない」
いつかこの日がやってくることは分かっていたけど、分かっていたのだけれど。
その時に食べていたポテトの味を全く感じられなくなりました。
その後のイルカショーまでの待ち時間は、少し気不味くなって何を話せば良いか分からなかったです。
1年前一緒にドライブした時から少しずつ進めていた「36 の質問」をしようと思いつきました。

「ドライブの帰り道だし、疲れてると思うから36個質問用意してきた。自己開示させることが目的なんだって。これ使ってお喋りしよう」
と、本当のことを告げずに始めました。
H君は最後まで質問の意図が分からなかったらしいけど、面と向かって本当のことを言うのは怖かった。
心理学者の論文で、より親密な関係になるという質問。
それが誇張されて、インターネットでは「必ず恋に落ちる」とされているから。
私は今H君の彼女になりたいとまでは思わないけど、定期的に遊べなくなるのは不服。
だから、最後にせめてもの抵抗をと思って、36の質問をやり遂げたのでした。

夜ご飯は、私の最寄駅から10分くらい私の家の方向に歩いたところにあるイタリアンを選びました。
そこで彼と交わした約束。
「次会えるかは分からないけど、もし会えた時には、H君を見返してやるから!
簿記2級取って、税理士試験も合格して、H君に追いついてやるから!」
対して、H君に言われたことは、ずっと忘れないだろう。
「その言葉、ずっと覚えておくね。ただ、見返してやろうと思うなら、俺のことは恨んだほうが良い。そうじゃないとモチベーションを保ち続けられなくなるから」

乗ってやろうじゃないか。
だから、H君に対する恨み、というか、面と向かって言えなかったことを綴ろうと思います。

優しいけどどこか冷たくて、怖いと思っていました。
意見を強く言われた時に逆らえなかったから、エスカレートしたら将来的にDVされるのではないか。





君の背中を追って、きっと見返してやるから待っててね。

〈構成〉
ありがとう
LINEの時点での違和感
彼女ができた→36の質問ネタバレ
面と向かって言えなかったこと(ディナー)

対等じゃなかったこと(これまでの文章からも分かるかもしれませんが)
I.そんなに頑張らなくていい
2.「もう俺は必要ない」
3.どこかで牽制
最後の瞬間

6/21/2025, 4:08:49 PM