Yunome

Open App

両足のジャンプ覚えた幼な子と
ワルツを踊る午後の木枯らし


子どもは風の子というが、どうして気温の一段と低い日に出掛けたがるのか。小走りな娘を早足で追い掛けながら、首元へ滑り込む風に身を縮めた。公園に着いた頃、ひときわ強い木枯らしで落ち葉が舞った。それと同時に娘がぴょんと跳ねてからくるりと回った。まるでワルツみたいだ。そう思った午後。

1/18/2023, 4:56:00 AM