メンヘラ予備軍

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今年はひとりじゃない。君がいる。
とある冬の日。僕は彼女にいつもありがとうという気持ちを込めて、プレゼントを送ろうと思う。君は何だったら喜んでくれるかな、やっぱマフラー?手紙?ありったけの愛?僕には難しくて分からないや。だから、僕なりの愛の示し方で君にプレゼントを送った。喜んでくれるといいな、

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来年もきっと。君がいる。
何年目かの冬の日。私は彼氏を家に誘ってお家デートをした。数日前に彼氏の家に行った時は、彼氏が最近刺繍にハマっているようで集中していてなかなかイチャイチャ出来なかったが、今回こそはイチャイチャ出来るだろうと期待して待っていた。数分経つと、彼氏が家にやってきて、
「もう、遅いよ〜!」
なんて声をかけて家に上げる。部屋に入れると、真っ先にプレゼントを渡した。私からは手袋をあげた。私なりの愛の示し方だ。喜んでくれるといいな。
彼は帰りに、
「これ、プレゼント」
と、私に紙袋に入った何かを渡してくれた。私は、
「ありがとう。」
とだけ言って、彼をお見送りした。
彼が帰ると、すぐさまプレゼントを開けた。そこには、前に彼の家に行った際に彼が一生懸命作っていた刺繍が入っていた。私は幻覚かと目を擦ったが、どうやら夢では無いらしい。嬉しさのあまり彼にメールをしたが、返事は返ってこなかった。まぁそうか、彼は既読スルーが多いのだ。そんなところも大好きだけどね。
そういや、手袋の意味って知ってる?
「私を捕まえて」
あ〜ぁ、もうちょっと愛してくれもいいのにねぇ?まぁいいや。この刺繍、何処に飾ろうかなぁ、私嬉しくておかしくなりそう。ねぇ、早く私の事捕まえてくれないと、

私が貴方のこと捕まえちゃうよ?


題名「手袋」

読んでいただき、ありがとうございます!

12/27/2023, 6:17:06 PM