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寒い山のてっぺんでみんなで見上げた星空。あれを超えるものを、私は知らない。カメラにこだわると大変だ、と笑ってレンズを空に向けていた仲間たちの笑顔。たしかにスマホとはちがう、とびっくりして覗き込んだ私たち。あとはただだまってみんなで寝転んで、流れる星たちを見ていた。
その後、ふたりきりで見たこともある、だけれど、相手には彼女がいて、それ以上、ただ黙って星を見るだけで、時を過ごした。
こちらに移り住んでからは、「沖縄の離島」であることをいいことに、下心からのお誘いであったり、写真のビジネスであったり、あの頃の純粋な感じは無くなってしまったと寂しくなる。
そのかわり、「満月だ!」と夫ははしゃぐ。それでいい、それがいいと思う。

7/5/2024, 11:35:31 AM