君と最後に会った日のことは、
昨日のことのように、覚えている…
君と最後に会ったのは
君と最初に会った丘…
君の大好きな花が一面に咲いている丘…
最後に会った日、君は言ったんだ
「ごめんね…。でもね…、これは、神様に捧げるの…。
いいえ、違う。これはこの国に捧げるの。あなたがいる
この国に…。だから、私を恨まないでね?」
「全ては、貴方に…。貴方がこれから生きる
未来のために…。貴方のためなら、
私はなんだってできる…」
そう言って、笑った…
どういう意味だろうと、ずっと考えていた
自分はどれだけ鈍感だっただろうか…
君のことなんて恨むはずはなかった
その代わり、自分を恨んだ
包丁を手に持ったけど、何もできなかった
死というものは、これほど怖いのか
君は、これより辛かっただろう
ごめん…ごめん…
君が命を捧げたこの未来を
僕は堂々と生きるべきなのか…
6/26/2023, 10:32:39 AM