昔私のクラスには女の子かな?って間違えてしまうぐらい中性的な男の子がいました。
髪の毛は綺麗なエメラルドみたいな色で、髪の毛を肩ぐらいまで伸ばした可愛いよりも綺麗、美しいという言葉がお似合いな人でした。
彼は普段から敬語で、その時私達は小学校高学年でしたが彼は低学年の頃からそうだったそうです。
そんな彼はいつも教室の端で静かに本を読んでいるような子であまり話しかけることもしませんでしたが、ある時その子に用事があり話しかけたことがありました。
『ねぇ、▒▒くん、先生が明日のお昼休みにお手伝いして欲しいことがあるから来てって言ってたよ』
なんて言う簡単な伝言でしたが彼とはほぼ話したこともない私は緊張して、きっとうまく喋れていなかったとおもいます。
彼は笑って『伝えて下さりありがとうございます。』そう言ってくれました。その時の顔があまりにも綺麗で、今でも鮮明に覚えています。
それからは特に話すことも無く中学も別れてしまいましたが、ふとした時に彼を思い出すことはあります。
風の噂ですが彼は今保健室の先生をしているらしいです、今もきっとあの頃と変わらない表情で幼い生徒たちの初恋を奪っているんだろうなぁ、と経験者の私は他人事のように思っています。
あれが本当に恋だったのかは分かりませんが、あの時の表情が綺麗で美しくて、あれほど美しいものは今もあまり見た事はありません。
私ももうすぐ結婚します。あの初恋の話は旦那になる相手にもずっと内緒にしようと心に誓っていますが、どうせならとここに書き込ませていただきます。
私の折キャラのモブ目線小説たのすぃぃぃぃ!!
10/25/2024, 12:18:46 PM