あの子は特別だ。
いつもみんなあの子の作品しか見てない。
そんなあの子が僕は妬ましくて仕方がなかった。
あの子は僕の作品を見て言う。
「君の作品は優しいね」
あの子が素直に褒めていることは分かっていた、
わかっていたはずなのに僕は羨ましくて
冷たくあたってしまって。
それ以来君はあの子を見なくなった。
僕がそれをしって一番最初に思った事は、
「やっと僕の作品を見てもらえる」だった
自分でも最低だって分かってる。
でもしょうがないでしょ、
僕の作品を見てもらうにはあの子が邪魔だったんだ。
僕は会場で作品を見せた
「今度こそ見てくれる」
そう思っていた。
だけどみんなは見てくれなかった。
わからなかった。
「あの子が居ないのにどうして駄目だったんだろう」
僕は思いついた。
君のマネをすればみんな見てくれる。
だからマネをした。
するとみんなが見てくれた。
でも気付いた。
見ていた人は黒くドロドロした物で、
それを見ていると、
僕は
僕は…
#特別な存在
3/23/2024, 12:58:58 PM