堕落に気づいたキャベツ

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昨日見た夢【さあ冒険だ】

夢はどんどん進むので改行なんてありません

事件が起こった。急に目の前で男子小学生が女子中学生からなにか盗んだ。小学生は中学生に追いかけられる。すぐに取り返された。小学生は中学生を追った。小学生の執着心は凄まじかった。大切なものを盗まれたのは小学生のようにも見えた。中学生はその不気味さにその何かを通りかかった駐車場に投げつけた。小学生はあっという間にそれを拾い上げ叫んだ。「これ凄いやつなんだろ!これで死んじゃうんでしょ!」その何かは巨大なさくらんぼに見えた。小学生が気づいた。小学生はどこに置いていたのか、自転車に乗って走っていく。すぐに交差点に差しかかると、赤信号で形相を変えて、右側にあった公園のハイキングコースに乗入った。何がそんなに恐ろしいのか。私の好奇心は既に小学生の行先にあった。私は走った。私以外にも走っていく男がいた。夢中にただ走った。さっきまで街であったその場所は、いつの間にか山道となり、木々が生い茂った。自転車が左を走ったからと、それにつられた私は他の男らより大分遅れたように思われた。後ろから来る自転車の速さには敵わず一々道を譲った私は、車の小休止を待って右に移った。もう何時間走っただろうか。時間の感覚がなかった。始めからなかったのかもしれない。疲れも当然なかった。景色が唯一の時計だった。道は別れ道を多く作ったのにも関わらず、他の男を含め誰も迷いはしなかった。いや、先頭のみが知っていたのかもしれない。気づけば道は狭く竹林となり、洞窟へと変貌した。全く自然な理屈だった。我々は互いに干渉することなく、何かを探した。他の者も目的は同じなのだろうか。そんな疑問はさらに私を清々しくさせた。気づけば家の柱部分のような構造になった道は深く入れ組んで、我々は協力するかのように固まった。しかしどこも行き止まりで、目的を達成するものはいなかった。そして皆目的が違った。そして皆走っていた。移動手段に文明はなかったのだ。私はここでグラデーションに身を置かされた。

2/25/2025, 12:00:29 PM