「今日流星群らしいぜ」
「ふーん」
流星群っていってもあんまり流れないんだろうな、なんて軽く流星群をバカにした私が馬鹿だった。ベランダに出て、空を見上げる。
「うそ…」
流れ星、とめどなく。輝きが目に染みる。
「めちゃくちゃ綺麗じゃん…」
『流れ星になんて願う?』
なんてあいつの言葉を思い出す。
「願っとかなきゃ!えっと、えっと…」
流れ星に願いを、届けて。
「アイツと友達になれますように!!!」
「春木ー!俺はもう友達だと思ってるからよー、別のこと願っときなー」
「えっ!なんで!なんでいるのよっ」
「ランニングしてんだよ。」
顔が赤くなる。寒いはずの外なのに、暑く感じた。
「春木!じゃあな!」
走る背中を上から見送って、かがみこんだ。
4/25/2024, 10:46:02 AM