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~幼馴染の友情~(オリジナル)

男子生徒A「お前、ハナが好きなの?……それとも、黒髪の後輩?」
ヒョンジン「は?」

屋上で幼馴染の3人とお昼休みを過ごし、ハナと教室に戻る途中で別のクラスの男子生徒が「ヒョンジン借りるから、先に戻れ」と言って、俺を階段まで連れて行かれた。

男子生徒C「ハナが好きなら諦めろ」
男子生徒B「実はハナが好きでさ……告白したいのに……いつもお前といるよな」

カン・ハナはモテる。
男子に告白されても断っている。(ハナ曰く、一部は下心の声が聞こえるから。……後は興味ないらしい)

黒髪の後輩はパク・ジヨン。
とても大人しい子で、ジヨンもモテている。

ヒョンジン「俺は邪魔だと言いたいのか?」
男子生徒A「よく分かってるじゃないか」
ヒョンジン「言っとくけど、俺はハナとジヨンの事を恋愛対象として見てない」
男子生徒B「それなら、わざわざ一緒にいなくても……」
ヒョンジン「ハナとジヨンは俺の大事な幼馴染で友達だから一緒にいるんだ。……男女の友情はアリだろ」

俺は本当に恋愛対象として見ていない。
幼稚園の頃から仲良しで、今も友情が続いている。

男子生徒C「ふんっ……友情がなんだよ」
ヒョンジン「ハナは可愛くて妹みたいな子。……ジヨンは真面目でハナとは仲良しだから、ハナの姉みたいな子。……こんなに長く過ごしていたら、幼馴染の好きな食べ物や趣味に色々知っている。……それが男女の友情なんだよ」
男子生徒A「コイツ、バカ?……もう一緒にいるな」
男子生徒C「もう行こうぜ」
男子生徒B「必ずハナに告白してやる」

3人は俺に睨み付けて立ち去った。
姿が見えなくなった頃、「大丈夫?」と後ろから声をかけられる。

ヒョンジン「ハナ、なんでここに」
ハナ「さっき『また一緒にいやがる』『アイツ邪魔』って声が聞こえて……嫌な予感したから……」
ヒョンジン「危ないだろ。……もしアイツらが俺を殴りそうになったらどうするつもりだったんだよ」
ハナ「止める」
ヒョンジン「それはやめろ」

もしハナが怪我したら……。
友達として心配している。

ふと思った。

ヒョンジン(もしかして最初から……)
ハナ「もちろん聞いてた。……私の事を妹みたいに接してくれるのはジュンギさんだけかと思ったけど、ヒョンジンから聞けて嬉しい」
ヒョンジン「………///」
ハナ「あ、照れてる」
ヒョンジン「うるさい///」
ハナ「私だって……ジヨンとヒョンジンとジュンギさんの好きな物分かる。……男女の友情はアリだと思う」

ハナは優しく微笑んだ。

ハナ「3人の事は大事な幼馴染として大好き」

自分で顔が赤くなるのが分かる。
「……早く戻ろう」と言い、ハナは「照れてて可愛い」と笑いながら言った。

ヒョンジン「からかうな!///」
ギナム「おっ、ヒョンジンとハナ。…………なにその顔。……まさか、付き合って……と、取られた……ヒョンジンめ……よくも裏切ったな……!」
ハナ「付き合ってないよ」
ヒョンジン「俺達はただの幼馴染だから、付き合うわけない」
ギナム「いーや、僕は幼馴染系の恋愛漫画見てるから分かる」

「お前はバカか?……付き合ってないって言ってんだろ……漫画の読み過ぎ」とギナムの頭を叩きながら言う。

ハナ「私はヒョンジンとジュンギさんに対して恋愛感情抱いてない」
ヒョンジン「お前は幼馴染いないから、幼馴染の友情を知らないんだろうな」
ギナム「………………」

ギナムはそのまま膝を崩し、両手が床に付く。

ギナム「いいなぁ……幼馴染……羨ましいよ……僕には幼馴染がいない……幼馴染の女の子欲しい……相手は幼馴染じゃなくてもいいから、彼女欲しい……」

一人でブツブツ呟いてるギナムを置いて、クラスに戻る。

この先、誰にからかわれても……俺達の友情は永遠に変わらない。

ずっと幼馴染で、ずっと友達だから。

7/25/2023, 3:59:21 AM