春風と共に、舞散る桜並木の通勤ルートを、
私は自転車で走る。
信号で足止めをくらい。
暫く、春の早咲きの桜の喝采を、
ほぅ。と眺める。
スマートフォンで写真を撮る親子連れを横目に、
私はペダルをまた漕ぎだす。
桜に心動かされなくなったのは、
いつの頃からだったか。
なのに、この胸に残る空虚感は何なんだろうか。
写真を撮る前に、
春の冷たい嵐で、
桜は無残にも散ってしまったろう。
後悔ばかりだ。
あの時、あなたの手を掴んでいれば。
センチメンタルな気持ちを掻き立てられる、
春の景色。
3/30/2025, 8:22:13 PM