燃える葉
子どもの頃は、
庭でゴミを燃やしていた。
毎朝、生活ゴミを。
週末、伐採した山の木を。
もっと小さいときは、
父方の実家も母方の実家も
五右衛門風呂だった。
正月には、
普段は使わなくなっていた薪ストーブに火を入れ、お餅を焼いた。
毎日の生活に、燃える火があり、
火を起こして炎を大きくすることは、小学生でも出来た。
火起こしに使うから
杉の葉は大事にとっておいた。
杉の葉の上に、細い杉の枝を組み、
少しずつ太い木を積んでいき、
思った通りに炎が高く上がると
得意になったっけ。
朝もやの中で。
たそがれた夕空の下で。
杉の葉は
昨日も今日も燃えていたんだ。
10/7/2025, 8:16:33 AM