『モンシロチョウ』
イモムシの話を数行しちゃうので、無理な方は急いでスクロールを。
昔、結構イモムシって見る機会ありましたよね、嬉しくないけど。
うちの祖父の家には、立派な無花果と蜜柑の木があって、蜜柑の木には揚羽蝶のイモムシが必ずといっていいほどいました。
なのでサナギになって、羽化して、綺麗な揚羽蝶になるまでの変化って近くで見てたんですよね。
うちの蜜柑の木に付く子だから、何となく愛着があって可愛いと思えたし。
勿論、だからといって、触れたりは出来なかったですけど。
で、モンシロチョウも。
無農薬のキャベツには、結構いました。
葉っぱがかじられてるから、居てるってわかるし。
これは流石にねぇ、イモムシが付いてた物は食べられない私でした。
虫が付くほど美味しいし、安全なんだっていわれても、ひょっとしたら中の方にも居るかも、なんてビビっておりました。
あ、そうそう。
イモムシとは違うけど、頂いた栗の実を蒸して食べる時も、中に虫が居て祖父母がそんなこと言ってたなぁ。
なんて書いてたら、色々思い出してきたので、虫の話はこの辺で…
ていうか、昨日の『さらばわが愛/覇王別姫』のレスリー・チャンの役が蝶衣だったので、今日にその話をしても良かったのかも、なんて思っています。
ちょっとだけ、関連のお話を。
実は『さらばわが愛/覇王別姫』には原作があって、そのラストは映画とは違います。
女性だから、男性だからと一括りにするのはなんですけど、原作者は女性なのでより現実的なラスト。
そしてチェン・カイコー監督が選んだラストは、男性が夢描く女性を投影したかのように、とてもロマンティックだと感じました。
しかもそれを託されたのは、レスリー・チャン演じる蝶衣。
男性の身体を持ちながら、心は女性の存在。
自分自身が大人になったり、世の中の流れが今LGBTQに寛容になってきたりで、その時その時で観る感情が色々と動きます。
家には、『さらばわが愛/覇王別姫』&『花の影』のレスリー・チャン主演の、チェン・カイコー二大作品の特別豪華箱入りDVDセットが有るのですが(自慢してます^ ^)、やっぱり4Kは楽しみです。
大きなスクリーンで、美しいレスリー・チャンが観れるなんて幸せ。
あと、モンシロチョウといえば花ですね。
菜の花のイメージが大きいですけど、薔薇でも有りかな?
てか、単に今日、バラ園に行っただけなんですけどね。
薔薇の映画といえば、忘れられないのがフランス映画『ローズメイカー 奇跡のバラ』です。
父のバラ園を継いだ主人公は、今まで溢れる才能で数々の賞に輝いてきたが。今は巨大企業に賞も顧客も奪われて倒産寸前。
来年の新品種コンクールで優勝しなければと、職業訓練所から安く雇った3人は前科持ちだったり、コミュ障だったり…
しかもいきなりひと晩で大量の薔薇をダメにしてしまうーーー
『大統領の料理人』でも主演をつとめたカトリーヌ・フロさんが、やっぱり凛とした格好良い主人公を演じています。
彼女はいつも姿勢が良く、背筋がピンとしてて、大股で颯爽と歩く女性が似合います。
今回もそんな感じ。
でも、性格はなかなか…
フランス映画のヒロインて、プライドが高くて、一筋縄ではいかない性格の人が多い気がします。
と言っても、そんなに語れるほど観てるのかと言われれば、大したことないんですけど、好みが偏っているのか私が今まで観た主人公ってそんな人が多かったです。
そんなところも魅力的ではあるんですけど。
『オートクチュール』とか色々。
で、『ローズメイカー 奇跡のバラ』ですが、コロナ禍の生活でずっと引き籠もっていたのが、少し緩んで映画館も再開し始めた時の公開でした。
綺麗な薔薇が次から次へと映る予告に、この映画を観たらうつうつとした気持ちも晴れるかなと久しぶりに映画館へ。
そこで観た、数多くの美しい薔薇と、人間再生のストーリーに救われた気がしました。
大袈裟な言い方をすると、この映画を観に行ったのが、マスクをしながらでも少しは外出しようとしたキッカケになりました。
コロナ禍からの第一歩の原点の映画です。
AmazonPrimeで最近公開されましたので、興味を持たれたら是非一度ご覧になってみてくださいね。
5/10/2023, 4:29:29 PM