遠く、遠く。地平線の先から、光が差し込む。眩しい。思わず目を細める。それもそのはず。日の沈んだ時間。ずっと、ずっと必死で。君のために、足を動かしていた。自分にできることなんて、ほんの僅か。それでも、救いたい一心で、がむしゃらに、時の流れも忘れるぐらい。全てが終わった今。明るい陽の光が、よくやったと言わんばかりに。この世界を、照らすのだ。───『夜明け前』(2024.09.13.)
9/14/2024, 12:45:54 AM