妄想疾患◼️ガール

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「答えは、まだ」


夕焼けに染まる廊下を、ふたり並んで歩いていた

言いたい言葉が喉まで届いては、すぐに消えてしまう

「ねえ」

掠れた声を出しかけると

彼女が振り返って微笑んだ

その笑顔に、心臓が痛いくらい跳ねる。

好き

けれど、まだ言えない。

答えは胸の奥にしまったまま、僕はただ

彼女の美しい横顔を見つめ続けた。

9/16/2025, 1:53:11 PM