どんな雨が降ろうと
どれ程の雨が降ろうと
どれだけずぶ濡れになっても
この殺意は流れてくれない
この絶望を洗い落としてはくれない
この苦しみを浄化してはくれない
夢を見る
雨の中でお前を殺す夢
雷鳴の中で喚き散らす夢
雨よ、どうせ降るなら
全てを攫ってくれないか
全てを消してくれないか
平凡に生きる者が絶望しなければならない、こんな世も。
人を踏みつけ嗤う者が至上の幸福を手にする、こんな理も。
柔らかい雨しか知らぬ、愚かで哀れなる者達の居場所を
一度飲み込んではくれないか。
11/7/2021, 4:44:56 AM