ルカ

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どくん、どくん、

それは早鐘のようで。


【胸の鼓動】


僕を好きだと言ってはにかんだ君が愛しくて
思わず抱きしめた。

華奢な身体。
鼻腔をくすぐる君の匂い。


僕の腕の中に君がいる。


そう自覚したら僕の心臓は動きを早めた。
口から心臓が飛び出しそうだ。

こんなに激しいと君に聞こえやしないだろうか。

そう思いを下を向くと、
僕の腕の中で照れて真っ赤になっている君と目が合った。


どくん、どくん、

それは早鐘のようで。
僕のなのか、君のなのか。

9/8/2023, 4:20:39 PM