「君がいてくれて良かったよ」
店に入るなり、そう声をかけた。
「ひとりで飲むには今夜は味気なく、男友達は都合悪くて女は簡単に誘えなくてさ」
「何飲んでるの?」
「ジン・リッキー」
そっか…。なんだか、少し若く見えて照れくさくなった。
しばらくして、楽しく会話が転がりだした。
「私ね、昔母に言われたの。お酒飲まない人より、【ほどよく】飲んでる人が長寿だって」
「ほら、酒は百薬の長っていうでしょ」
ある、哀しい事があって、そこで久しぶりの酒飲んだ経験があってさ、そんな飲み方嫌なのよね
グラスの氷が音を立てた。
「ねぇ!雲ってどうやってできるの?!理屈はわかんだけど形までは不思議でさ」
どうやったら、すじやひつじや、、、、、
山の上なんて、くるくるしてて、、、
彼女は、雲の話を楽しそうに話した。
僕は、そっと心のなかで”そちらの夕日はキレイですか?"と、ささやく、
同時に、彼女の口から
「わかんないことだらけ」と、答えがリンクし、
笑いを隠しながら、タンブラーに口をつけた。
ーこれまでずっと
ーこれからもずっと
7/13/2023, 1:43:55 AM