[ずっとあなたの隣にいたい 、あなたを支えたいし、あなたと一緒ならどんな困難にでも立ち上がれる自信があります。]
それは初めての彼女からの初めてのプロポーズの言葉だった。
付き合って5年目の誕生日の時に手紙の最後に添えられた言葉だった。
前置きに[直接は恥ずかしくて伝えられそうにないのでこうして今伝えさせてください]
と彼女らしい言葉があった。
引越しの準備をしていると手紙を見つけた
その手紙に綴られていた内容がそれだったのだ。
[何を見てるの?]
手を止めているのが不思議に思ったのかその手紙の当て主が声をかけてきた。
[覚えてる?この手紙懐かしいなって思って]
[あ、覚えてる覚えてる、何度も失敗して考えて、今までのお手紙で1番時間をかけたからはっきり覚えてる]
懐かしそうに笑うのはあの時と変わらずに優しくて、はにかんだような笑みと全く同じだった。
[これからも隣で支えさせてね]
あの時と変わらない笑みで今回は手紙ではなくて直接そう口にした。
[こちらこそ、支えさせてください]
言われっぱなしはかっこ悪いなそう想い
自分の本音を伝えた。
お題[ずっと隣で]
No.84
3/13/2024, 2:51:43 PM