名が無い者

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〈行かないで〉

これは私のある人生の一部の物語である。

私はいつもの様に''あの子''と一緒に下校をしていた。
あの子とは前の私的には
親友というのであろう''ゆい''という名の子であった。
ゆいは元気で明るく、まるで闇を知らないのでは無いかと思うぐらいであった。
私は彼女(ゆい)と良く私の家で遊んでいた。
時には宿題をしたり。
時には本を読んだりととても楽しい時間であった。
だがある日、彼女(ゆい)は遠い所に引っ越すことになった。
私はとても悲しかった。
私は聞いた「何処に引っ越すの?」
彼女(ゆい)は言った「東京に引っ越すんだ、!」
この頃私は小学生であり東京という場所はとても遠いと言うことは分かっていた。まだ高校生なら自分のお金で会いに行けただろうが今の私にはどうする事も出来なかった。
「そっか、、もしこっちに遊びに来たらまた、遊ぼう!」「うん!」「そうだ!良かったらこの本をあげるよ!」
と言われ私は「え!良いの!?」と言った。その本は今私が気に入っている本であった。
「うん!良いよ!その代わり大事にしてね?」
そう彼女(ゆい)は言った。
「絶対大切にするよ!」
そして彼女が引っ越して何ヶ月か後
「やっほ!」
彼女(ゆい)はここに来ていた。
「ゆい!!」
そして私は久しぶりに彼女(ゆい)と遊んだ。
そして帰る時間が迫ってきた時に彼女(ゆい)は言った
「私ねまた引っ越すだ、」「え、?」
私は衝撃を受けた。
また引っ越す、?これ以上遠い所に行く、?
「また、会える、よね、?」
「……」
彼女(ゆい)は黙りとしていた。
「いや、行かないで、!!」
「ごめんね。」
彼女(ゆい)は悲しそうな顔で私に謝った。

#5

10/24/2024, 1:41:36 PM