雪崎彼岸

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夕日を眺めていると、いつも思う
私の最期もこんな感じなのだろうと
希望に溢れた日の出を過ぎ
思い出深い正午を越え
そして夜の闇に沈んでいくのだ
昔は、朝が大好きだった
昔は、夕日に待ってほしかった
もう今は、夜の闇が恋しくなった
もう今は、朝日に待って欲しくなった
沈みゆく夕日が当然の出来事のように、私の旅路も終わらせるのが当然だと思えたら良かったのに
涙が滲もうと
いくら目を逸らそうと
沈む夕日は容赦なく全てを紅く照らしていく
関係ないとでも言うように
あぁ、もう夕飯の時間になってしまった

お題:沈む夕日
タイトル:無常

4/7/2023, 11:30:12 AM