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「コーディネートクラブ」

コーディネート好きが集まる

会員制クラブに初めてやって来た「あなた」

「あなた」は、このクラブの事が全く分かりません。

「あなた」は、クラブに詳しそうな人に

分からない事を聞こうとします。

だけど、その人は

「自分の所持してる

 ファッションやインテリアアイテムを

 無心しようとして来たのでは?」

と、思っている新人嫌いなので、

新人の「あなた」を警戒していました。

当然、お断りします。

「あなた」は、スタッフに

「誰から教えてもらえば良いですか?」

と、尋ねて、

「掲示板に書き込めば良いよ」

と、教えてもらいます。

「あなた」は掲示板に

クラブでしか使われていない用語を質問して、

サポーターに教えてもらいました。

「あと、新人を狙った詐欺には

 気を付けた方が良いですよ?

 それと、このクラブは女性向けなので、

 男性の会員には気を付けて下さい」

サポーターは優しく丁寧に教えてくれました。

「あなた」は、クラブ内を歩いていると、

クラブマスターに声をかけられます。

「ワシはクラブマスターじゃ。

 すまんが、幽霊会員の事はご存知かの?

 その会員もセンスアップさせて

 活動させて欲しいのじゃが…」

「あなた」は、新人の自分が

難しい任務をこなせるかどうか分からなかったので、

丁重にお断りしました。

その時、淡いピンクに光り輝く

ビーナスの肖像の様な格好の少女が現れました。

「お願い、この任務はあなたにしか出来ないの」

少女はそれだけ言うと、どこかへと消えて行きました。

「今のは何だったのじゃ?

 お主、今のは信じとるんじゃ無いじゃろうな…?」

クラブマスターはそう呟くと、「あなた」は

「信じてません」と、言うしかありませんでした。

「やっぱり、無理です」

「そ、そうか。すまんかった!

 このクラブを楽しんでくれたまえ」

クラブマスターは仕事に戻りました。

コーディネートクラブ内は、

きらびやかで可憐な世界で、

いかにもお金持ちの世界だと思わせます。

「あなた」は、

「果たしてやって行けるのだろうか?」

と、少し不安になりました。

11/19/2021, 8:10:11 AM