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「君がくれた色」



潰れた靴を履いてドアを開ける
社会の真ん中でため息散らして 嗚呼
今日もまた冷めた1日が終わるのかな

いつもの道 変わらない景色
したくもない愛想笑いに酔う日々

不意に吹いた風に誘われて
あるがまま知らない道を歩いてた
可愛い顔してさ そこに
子猫を抱きかかえる君が居たんだ

初対面の僕に”可愛いでしょ”なんて
なんの迷いもなく話しかけてさ

それからダサい僕の手を引いて
沢山の好きを教えてくれた

僕にはなんてことないこと
でも君はズルいよ
そんな嬉しそうに話すから
僕も好きになってしまったよ

いつもの道 変わらない景色
したくもない愛想笑いに酔う日々

社会の真ん中でため息散らして 嗚呼
今日もまた冷めた1日が終わるのかな
君が居なかったら

あれから見るもの全てが変わったよ
なんでもない桜も夏の蝉時雨も
特に興味がなかった紅葉も
寒いだけの冬の星空も
灰色の心に君が色をくれたんだ

ダサい僕の手を引いて
沢山の好きを教えてくれた君が

もしも君が世界から消えたなら
きっと僕は世界を嫌うだろう
もしも君が病に倒れたなら
きっと僕は神様を恨むだろう

けど君は優しいから
悲しむだろうな
そんな僕を怒るだろうな
でもこれだけは言うよ

世界や神様よりも君が必要だよ
僕の心は君にしか染められない
可愛い顔してさ無邪気に話す君だから
見るもの全てが変わったよ




1/20/2024, 11:23:23 AM