真冬

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死ぬことが1番の救いだと

気が付いてしまった日から

酷く脆くなってしまった。


私はこの世を拒んでいる。

生きることを拒んでいる。

求められる理想像にも疲れ果てた。

産まれたくて産まれた訳ではない私は

いつも誰かに求められた。

求められたそれは世間一般で言う

できた人間ってやつで

私はそれからは程遠いそんな人間だった。


私はどうやら生きることが正しくない人間らしく

色んな人が口に出す

「生きていかなくちゃならないんだからね。」という

言葉に違和感しかない。


みんな生きるために生きていた

でも、私は一日でも早く死にたくて生きている


そんなこの世で欠陥品のような私は

生きたくても生きれない人を侮辱しているらしい。


ご飯を食べたくても食べれない人がいる

この世界でご飯を食べられる私は

どうやら恵まれているらしい。


全部疲れちゃった。


生まれた時は「生まれてきてくれてありがとう」と

感謝されていたはずの子供はいつしか

学校へ行くこともテストでいい点を取ることも

正しい大人になることも結婚することも

マイホームを買うことも

子供を産むことも子供を正しく育てることも

親から求められた。


そこには生まれた時の感謝も

産むことを選んだはずの自分たちの選択も見えない。


私は兄弟の中でも特別ダメな人間らしくて

結婚もしてマイホームも建てて

立派な企業に勤める兄弟は

私に比べてとても「良い子」らしい。


良い子になれなかった私は

まだ親から求められている。


私ははやく世界から居なくなりたい。


ダメな人間だと指を指される人生から

逃げてしまいたい。



死んでしまえばきっと

この人生も許される気がするから。


1/20/2024, 4:29:21 AM