「水泳教室」
女の子には悩みがありました。
女の子は、水泳教室に通っていて、水泳教室の年下で泳ぎが上手い女の子から嫌がらせを受けていました。
泳ぎが上手い女の子は、女の子に
「年上で泳ぎが下手なの笑えるんだけど」
「泳ぎが下手なのに何で来てるの?」
「もじもじしてるのキモいよ」
と、悪口を言っていました。
女の子は、コーチにこの事を相談しますが、
「お前の泳ぎが下手だから言われるんじゃないか?」
「そんな事言ってる場合があったら練習しろ」
と、言われて、話にも乗ってくれませんでした。
ある日、女の子は泳ぎが上手い女の子に
「泳ぎが上手くなりたいんなら、オリンピック選手目指せば?アンタトロいんだし」
と、言われました。オリンピックを知らない女の子は、コーチにオリンピックの意味を聞きました。
「オリンピックか…オリンピックは運動能力が極めて高いアスリートが出場する大会だ。泳ぎが下手なお前でも上手くなる方法を教えてやるぞ?オリンピック選手目指すか?」
コーチがそう言ったので、女の子は「はい」と答えてしまいました。
次の週から、コーチの拷問のような特訓が始まりました。
女の子は、泳ぎのフォームが少し崩れただけで
「真面目にやれ!!!」
と、コーチに大声で怒鳴られるように注意され、
目標タイムより0.1秒遅れただけで
「何で早く泳げないんじゃ!!!」
と、他の生徒の前で鼻から血が出るまで何回も殴られました。
女の子は、水泳教室の日の夜は布団の中で泣いていました。
ある日、女の子はコーチに
「今度の昇級テストで、50メートルクロールを目標タイムクリア出来たら階級を上げてやっても良いぞ」
と、言われたので、女の子は必死になってクロールを頑張りました。
女の子は、昇級テストで50メートルクロールを目標タイムクリアを達成しました。
女の子は、帰りの合格者リストをドキドキしながら見ましたが、自分の名前はありませんでした。
女の子は、コーチの所へ行き、
「約束が違うじゃないですか!」
と、言いますが、コーチは
「目標タイムはクリアしてもフォームが悪いから昇級は無しだ」
と、言うだけでした。
女の子は、水泳に絶望して、水泳教室を辞めました。
泳ぎが上手い女の子は、
「コレでウザい邪魔は消えた」
「って言っても、ソイツの泳ぎ障害者レベルだし消すほどでも無かったんだけど」
「オリンピック選手目指すんなら、厳しいスパルタは覚悟しろって」
「年上なのにそんな事も知らないなんて馬鹿かよ?」
「ま、サッサと悩んだ挙句自殺してあの世行けよ(笑)」
と、同級の仲間と話していました。
4/21/2022, 3:21:37 AM