森山イロイ

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スマートフォンの灯りは蛍のように
雑踏へ散らばっていく
魂に色があるならあんな感じ
口ずさむ 日暮れはいつも痛い

分かち合えないから独り善がり
分かち合うから迷う
見慣れた窓枠 夜空 がらんどう

肉薄した言葉もニュースになれば
初めましての初々しさが棘みたい
付け足して 差し引いて
出来上がったはずの孤独に驚く

この場所で
数える覚悟も無いまま魂を見送った
部屋に吹き込む風が
何かを捲りあげ 止んだ

この場所で
顕になった人型の白線
一切合切後はもう 目蓋次第

2/11/2023, 1:22:55 PM