ネガティブでいいじゃん。

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あじさい。

私はクラスが嫌いだ。だから一人一人を花と虫に区別している。嫌いな子は虫、ほかは花。嫌いな虫たちはいつも私の邪魔をする。耳元で大きな音を出しながら飛んで生きている。話したこともない虫なんて嫌いに決まってる。花達は虫に蜜というご飯を与えながら静かに生きている。私にとって虫にいい所は無い。もちろん私にとっての話だ。誰かにとっては大切でいなければいけない存在である。花だってそうだ。私にとって害はなく、話していて癒される花だってある。
私の友達にはあじさいちゃんという子がいる。
その子は笑顔が素敵で、元気な子だ。
ただある日、他の子の所へ言ってしまった。移り癖がある。言ってしまえば浮気のようなものだ。
そんなあの子は、私の知らないところで毒を吐く。
等々私の知ってるところで毒を吐くようになった。目に見える形で、溜めていた毒を。その毒は徐々に回っていく。私を蝕む。ただ痛くは無い。美しく、今までの思い出を思い出させてくる。涙を流し私は朽ちていく。そんな美しく悲しい毒を持っているあじさいちゃん。今貴方は誰のどこの庭で咲いてるのかな。毒、吐いてないかな。心配している毒された私。見た目だけで虫を嫌っている私にはちょうどいい天罰だろう。
貴方はどう?
見ただけで虫を嫌って。みんなが好いているから花が好き。そんなことしてない?どちらもちゃんと中身を知ること。そんな思いを私は種にして後世に繋いでいく。色んな人が見に来てくれるといいな、踏まれないかな、なんて考えながら。そう言って私は最後の1枚のあじさいの花びらを落として朽ちていった。

6/13/2024, 1:38:49 PM