『雨の香り、涙の跡』君とのデートはいつも雨だった。でも同じ傘にふたりで入るのが楽しくって私は雨の香りは嫌いじゃなかったよ。君に振られた日も雨だった。別々の傘での帰り道は、いつもと違う香りだった。あぁ、あれは雨の香りじゃなくて君の香りだったんだ。傘で顔を隠して私は涙を流した。
6/19/2025, 12:22:48 PM