「作られたお姫様」
王様とお妃様は、
なかなか子供が出来ずに悩んでいました。
王様とお妃様は、
結婚してから長い年月が経っていたので、
お妃様は、王様が自分以外の若い女性と不倫してしまうのでは無いか不安に思っていました。
お妃様は、腕利きの研究者に頼んで、
自分に結婚してすぐに産まれた場合の子供を
作ってもらいました。
研究者は、人間を作った例は無かったので、
自分の知恵を絞る限りの人造人間を作りました。
人造人間は、
若い娘の髪や皮膚や臓器を繋ぎ合わせましたが、
若い娘の新鮮な状態の遺体だけじゃ足りないので、
罪人の遺体の臓器も使って作り上げられました。
一人の人間を作るのに、
何十人もの研究者が携わり、
遂にお姫様が出来上がりました。
王様は娘の生誕祭を祝うべく
大規模の式典を開催しました。
式典は順調に進み、
薔薇のベッドに眠るお姫様を民衆に披露し、
お姫様を起こしました。
王様が不倫する心配が無くなったお妃様は、
お姫様を抱きしめると、
肩に激しい痛みを感じました。
お妃様は肩を見ると、
血が激しくドクドクと流れていました。
お妃様はお姫様を見ると、
お姫様の口は血だらけでした。
お妃様は出血多量で倒れてしまい、
お姫様は王様や家来、式典に参加していた民衆を
噛みつき始めました。
お姫様は物凄く早く動くので、
皆は逃げる間も無くお姫様に噛み付かれ、
血だらけになって倒れてしまいました。
研究者は、
「人間を作るとはそう言う事か…
魂が無いと魔物になるんですね」
と、手記を残しました。
お姫様は出会う人々を噛み付いて行き、
国中を血だらけにして行きました。
軍隊はお姫様を攻撃しようとしましたが、
王家の人間なので傷つける事は出来ず、
お姫様の噛み付きの犠牲になりました。
お姫様は、国中を周った後に
隣の国に行きましたが、
隣の国の兵士に攻撃されて動かなくなりました。
世界各国の研究者達は、
人間は作らないと誓いました。
12/13/2021, 1:47:46 PM